ツェルマットではスイスの伝統料理が味わえます。
スイスの料理は、ドイツ、フランス、イタリアといった近隣の地域の影響を受けながらも、スイス特有の多くの料理があります。
伝統的なスイス料理は素朴で、ジャガイモとチーズのような質素な食材で作る傾向があります。
その国、その土地ならではの伝統料理を味わうのは素晴らしい体験ですので、ぜひスイス伝統料理が味わえるレストランへ足を運んでみてください。
それでは、代表的なヴァレー州ツェルマットのスイス伝統料理をご紹介します。
●チーズフォンデュ
最も有名なチーズ料理で、世界中で愛されています。
元々は地方料理でしたが、チーズ販売を促進するためにスイスチーズ協会により広められました。
本場スイスでは、鍋に2~3種類のチーズを白ワインで溶かし,細長いフォークの先に一口大のパンやジャガイモを刺して食べるのが一般的です。白ワインはチーズの消化を助けるのに良いと言われています。
スイス風のしゃぶしゃぶのような「フォンデュ・シノワーズFondue Chinoise」など、フォンデュ用の鍋を使う料理も多くみられます。
● ラクレット
こちらも有名なスイスのチーズ料理です。
大型のハードチーズ「ラクレット」を熱々に熱して、トロトロのチーズをそぎ落として皿にのせ、茹でたジャガイモにからめて食べる料理です。
付け合わせに小キュウリ、タマネギのピクルス等を添えて提供されます。
● レシュティ
ジャガイモの細切りをフライパンで炒め、ハッシュブラウンのような形にして表面がカリカリになるまでこんがりと焼いたものです。
伝統的にドイツ語圏のスイス人が好んで食べています。
元々は朝食用に、ベーコンやチーズなどを添えて食べられていました。
この料理のバリエーションは様々で、細切りの仔牛肉とマッシュルームをクリームソースで煮込んでレシュティを添える料理、ツーリッヒャー・ゲシュネッツェルテスなどがあります。
● ブラートヴルスト
スイスのドイツ語圏の家庭料理です。
豚肉や牛肉のミンチ肉でつくった大きなソーセージ。付け合わせにパンやフライドポテト、レシュティが定番です。
かなり食べ応えのあるサイズで、美味しいスイスワインとも相性が良いです。
街中にスタンドがありテイクアウトできるので、つい立ち寄ってしまいそうですね。
● タルト
パイ生地あるいはビスケット状の生地で作った器の上に、クリーム・果物等を盛りつけたお菓子です。
スイスやヨーロッパのタルトは、甘いリンゴからタマネギまで、あらゆるトッピングで作られます。アップルパイなど、上にパイ生地が被せられているものも「リンゴのタルト」と呼ばれていたりします。
●キッシュ
卵とクリームを使って作る、元々はフランスのアルザス=ロレーヌ地方の郷土料理で、
地中海沿岸の地域でも一般的な料理となっています。
パイ生地・タルト生地で作った器の中に、卵、生クリーム、ひき肉やアスパラガスなど野菜を加えて熟成したグリュイエールチーズなどをたっぷりのせオーブンで焼き上げます。
ロレーヌ風キッシュ(キッシュ・ロレーヌ)では、クリームとベーコンを加えます。ナッツ類を加える場合もあります。
生地ごと三角形に切ってお皿に盛られます。